誰もが知ってるのに意外と買われてない成長株10選

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「この会社って、名前は知ってるけど、まだ伸びるのかな?」

そんなふうに思う企業が、日本の株式市場には意外とたくさんあります。
名前はよく知られているのに、株価はパッとしない。しかし、その裏では、新しい領域に挑戦し、着実に業績を伸ばしている企業も少なくありません。

株式投資では、つい「流行のテーマ株」「急上昇中の銘柄」に目が行きがちです。でも、すでに注目されている銘柄は、リスクや割高感もつきもの。
だからこそ、いま話題になっていないけれど、将来的に成長が期待できる「見逃されている株」に注目してみる価値はあります。

今回ご紹介するのは、今は姿を隠している成長企業10社。いずれも一般にはよく知られている企業ばかりですが、株価は過小評価されていて、割安感も残っています。

一度視点を変えて企業を見直してみると、新しい発見があるかもしれません。

この記事が、あなたの「投資の視点」を少し広げるきっかけになればうれしいです。

なぜ誰もが知ってるのに買われてないのか?

「なぜ注目されないのか?なぜ株価が低迷しているのか?」
そこには、いくつかの理由がありそうです。少し掘り下げて考えてみましょう。

過去のイメージに縛られている

かつて業績不振だった企業は、今どれだけ数字を改善しても、「あそこはもうダメだろう」という印象が根強く残ります。過去のマイナスのイメージが、現在の成長を覆い隠してしまっているのです。

業種そのものが不人気

製造業や保険、銀行などの伝統的な業種は、「成長性が乏しい」と見なされ、敬遠されがちです。ところが、技術革新や国策との連携により、業界全体が変化の兆しを見せているケースもあります。

本業以外の取り組みが注目されていない

一見地味に見えてしまう企業でも、AI、再生可能エネルギー、脱炭素などの成長分野にひっそりと事業を展開していたりします。投資家の多くがその情報に気づいていないことで、株価が上がらずに放置されているのです。

こうした企業に共通しているのは、あまり知られていない情報や見落とされている事実があるということ。だからこそ、少しだけ深掘りしてみると、思わぬ「見逃されている株」に出会えるかもしれません。

成長株をどう見つける?

そんな「見逃されている、成長期待株」をどうやって見つけるのか?

実は、特別なツールや専門知識がなくても、誰でも気づくことができるヒントがあります。

ポイントは、「知名度 × 割安 × 将来性」の3つの視点で見てみることです。

知名度:「あの会社、聞いたことある」でOK

今回紹介する銘柄の多くは、街中やニュースなどで名前を聞いたことがある企業ばかり。でも、株としては見逃されています。
昔は話題だったのに、最近見かけない。地味だけど、実は社会に必要な仕事をしている。そんな企業に注目してみてください。

割安:「数字で見ると意外とお得?」

株価の水準だけでなく、銘柄を分析する際によく使われるPER(株価収益率)PBR(株価純資産倍率)いった指標を参考にすると、割安な株かどうかの判断材料になります。

  • PER (株価収益率 Price Earnings Ratio)
    数値が低いほど割安
  • PBR (株価純資産倍率 Price Book-value Ratio)
    1倍未満だと「資産価値に比べて安い」とされる

たとえば、PERが10倍以下で、かつ業績が伸びている企業は「市場がまだ正当に評価していない可能性がある」と見られることもあります。
数字がすべてではありませんが、割安なまま放置されているという状況を見極めるヒントになります。

将来性:「社会がどこに向かっているか?」

最後の視点は、「これからの社会の動きと合っているか?」という未来軸です。
たとえば、こんなテーマと結びつく企業は、将来性が高いと判断しやすくなります。

  • DX・AI(デジタル化・自動化)
  • インフラ再整備(建設・物流・素材)
  • 脱炭素(環境・再生可能エネルギー)
  • 高齢化(医療・保険・介護)

こうした社会課題に取り組んでいる企業は、長期的な成長が見込まれやすくなります。
「今の株価だけでなく、5年後、10年後にどうなっているか?」という目線で見ることも、成長株を探すコツの一つです。

【10選】意外と買われてないのに伸びしろあり!

ここからは、誰もが知っているけど、意外と買われていない株10銘柄ご紹介します。

いずれも信頼性のある企業ばかり。それなのに、株価や評価が割安のまま放置されている――そんな「見逃されている成長期待株」の宝庫です。

■ 1605 INPEX(国際石油開発帝石)

企業の現状:
日本最大の石油・天然ガス開発企業。世界20カ国以上で石油・天然ガスの探鉱から開発、生産、販売までを一貫して行っています。日本の年間エネルギー消費量の約1割を供給する影響力を持ち、鉱区(資源国が設定する特定の地域)権益に基づく資源開発に強みがあります。

成長性:
オーストラリアのイクシスLNGプロジェクトを成功させ、日本のLNG輸入量の約1割を占める規模に成長。さらにインドネシアでアバディLNGプロジェクトを進行中で、収益拡大が期待されます。再生可能エネルギーや水素事業にも注力しています。

■ 5105 TOYO TIRE(トーヨータイヤ)

企業の現状:
自動車用タイヤの開発・製造を行う企業。特にトラック・バス・建設車両などの大型タイヤ分野に強みを持ち、グローバル事業を積極的に展開しています。高品質なタイヤ製品と技術力で国内外の市場で競争力を維持しています。

成長性:
グローバル市場、特に北米や新興国市場での事業拡大に注力。高性能タイヤの開発と供給体制の強化により、世界市場でのシェア拡大が期待されます。

■ 6326 クボタ

企業の現状:
農業機械、建設機械、エンジンなどの製造・販売企業。国内外で幅広い産業機械を提供し、特に農業機械分野では高い技術力と品質で評価されています。グローバルな販売網と製品開発力が強み。

成長性:
グローバル市場、特にアジア新興国での農業機械需要の拡大を取り込み、スマート農業や環境配慮型製品の開発に注力しています。

■ 6902 デンソー

企業の現状:
自動車部品における幅広い製品ラインナップと高い技術力が強み。サーマルシステム、パワトレインシステム、モビリティエレクトロニクス製品など多様な自動車部品を提供。トヨタグループの中核企業として安定した基盤を持ちます。

成長性:
電気自動車化や安全性能の追求といった自動車産業の変化の中で、成長が期待できる製品をすでに提供しています。

■ 7270 SUBARU(スバル)

企業の現状:
水平対向エンジンや4WD車、先進安全技術に強みを持つ自動車メーカー。米国市場での高いブランド力と販売比率が特徴。航空機事業も展開しており、トヨタが筆頭株主として資本提携しています。

成長性:
安全技術「アイサイト」などの先進技術開発と米国市場での堅調な販売が成長を支えます。環境対応車の開発とトヨタとの協業による電動化戦略の推進が今後の成長ポイントとなります。

■ 8053 住友商事

企業の現状:
住友系の総合商社。鉄鋼、自動車、輸送機・建機、都市総合開発、メディア・デジタル、ライフスタイル、資源、化学品・エレクトロニクス・農業、エネルギーDXの9事業分野を展開。特に油井管・鋼管、金属取引等に強みを持ちます。

成長性:
グローバルネットワークと多様な産業分野における顧客・パートナーとの信頼関係を基盤に成長。不動産事業と海外発電事業が好調で、デジタルトランスフォーメーション推進や再生可能エネルギー事業への投資により持続的成長を目指しています。

■ 8411 みずほフィナンシャルグループ

企業の現状:
みずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券などを傘下に持つ金融持株会社。銀行・信託・証券の総合金融サービスを提供し、国内外の幅広い顧客基盤と総合金融グループとしての総合力が強みです。

成長性:
デジタル技術を活用した金融サービスの革新と海外事業の強化に注力。資産運用・管理業務の拡大やフィンテック分野への投資により、収益源の多様化と持続的成長を目指しています。

■ 8604 野村ホールディングス

企業の現状:
日本最大の証券会社を中核とする金融サービスグループ。国内リテール、グローバルマーケット、投資銀行業務、資産運用など幅広い金融サービスを提供。国内外のネットワークと高度な金融ノウハウが強み。

成長性:
デジタル戦略の強化とグローバル事業の拡大により成長を目指しています。富裕層向けサービスの拡充やアセットマネジメント事業の強化により、市場環境の変化に対応した持続的な収益基盤の構築を進めています。

■ 8750 第一生命ホールディングス

企業の現状:
生命保険を中心とした総合保険グループ。国内生保事業に加え、海外保険事業や資産運用事業も展開。長い歴史に基づく顧客基盤と商品開発力、販売チャネルの多様性が強み。

成長性:
国内市場での安定した収益基盤を維持しつつ、海外事業の拡大と資産運用事業の強化により成長を図る。デジタル技術を活用した顧客サービスの向上と業務効率化にも注力しています。

■ 9104 商船三井(MOL)

企業の現状:
世界有数の海運会社。コンテナ船、自動車船、タンカー、LNG船など多様な船舶を運航。グローバルな海上輸送ネットワークと専門的な船舶運航技術、多様な船種ポートフォリオが強み。

成長性:
環境対応船への投資やLNG関連事業の拡大により持続的成長を目指しています。海洋事業や再生可能エネルギー関連事業など、海運以外の分野への事業多角化も進め、収益基盤の強化を図っています。

あなたの「見逃し株」が資産を育てるかも?

今回ご紹介した10銘柄は、名前は聞いたことがあっても、いま注目されているとは言いがたい存在かもしれません。でも、いずれも独自の強みを持ち、将来の成長が期待できる企業ばかりです。

企業の本当の力は、ニュースやSNSでの話題性だけでは測れません。むしろ、注目されていないうちに目をつけることで、大きな成果につながることもあります。

「こんな企業が、こんなところで成長しているんだ」と、少しでも感じてもらえたら、この記事を書いた価値があったと思います。

ぜひ、あなた自身でも「見逃されているけれど、実はスゴい企業」を探してみてください。
その発見が、きっとあなたの資産を育てる一歩になるはずです。

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